長年にわたり日曜朝の顔として親しまれてきたスーパー戦隊シリーズが終了──。
テレビ朝日は23日、2025年より特撮新企画「PROJECT R.E.D.(超次元英雄譚)」を放送すると発表しました。
シリーズ第1弾は『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』。80年代を席巻した伝説の宇宙刑事が、令和の映像技術で新たな姿へと生まれ変わります。
◆スーパー戦隊は「ゴジュウジャー」で幕──歴史的大転換点
1975年『秘密戦隊ゴレンジャー』から続くスーパー戦隊シリーズは、約半世紀にわたりテレビ朝日と東映の主力IPとして放送されてきました。
しかし現在放送中の『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』をもって終了。
この発表は特撮ファンの間に衝撃を与え、SNSトレンド入りするほどの話題となっています。
ファンの大きな驚きの理由は、「終わらないものと思われていた文化コンテンツ」が一区切りを迎えたからです。
ヒーローの形が視聴者ごとに変化する令和の視聴環境に合わせ、従来の“チームで戦う戦隊”から、「個の英雄性」へと軸足を移すことが狙いだと考えられます。
◆新シリーズ:PROJECT R.E.D.とは?
PROJECT R.E.D.は、“赤(RED)”を象徴する単独ヒーローを主役に据えた新しい特撮ブランドです。
正式名称のRecords of Extraordinary Dimensionsが示す通り、舞台は宇宙や多次元。
戦隊のような隊列戦ではなく、個のヒーローが次元を越えながら戦う「英雄録」を描く構造となります。
特撮作品の市場に詳しい関係者は、「推し文化・単体コンテンツ視聴の潮流に最適化した試み」と評価。
特に若年層の視聴者はYouTube・配信・切り抜きでキャラクター単位の消費を行う傾向が顕著。
群像劇ではなく“エースを推す設計”は理にかなっています。
◆第1弾『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』──赤く輝く新たなメタリックヒーロー
1982〜1983年に放送された『宇宙刑事ギャバン』は、日本特撮に革命を起こした作品。
レーザーブレード、蒸着スーツ、メタリックなボディなど、後世のヒーロー像に多大な影響を与えました。
そのDNAを継承しつつ進化させたのが、シリーズ第1弾『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』です。
主人公は赤く光るメタリックボディを持つ新ギャバン。原作の宇宙SF路線を踏襲しつつ、最新VFX・LED撮影・CGIによるアクション演出を導入。映像面だけでなくテクニカルな撮影方法も刷新されています。
現時点でキャストは未発表ですが、東映側は若手とベテランの“二層キャスティング”を志向しているとも囁かれ、ファンの憶測も熱を帯びています。
◆なぜ今、ギャバンなのか?──“孤高のレッド”という啓示
スーパー戦隊におけるレッドは、伝統的にポジションリーダー。視線を集め、仲間を導く象徴であり、常に中心に存在する役割でした。
しかしPROJECT R.E.D.では「レッド=主役」へと発想を明確化。複数ヒーローではなく個が世界を背負う。宇宙刑事シリーズはこの思想と極めて親和性が高く、昭和特撮の孤高性と現代的キャラクター性を接続できる“架け橋”となります。
視聴者はチーム戦を応援する時代から、“キャラの内面を追う”時代へ──ギャバンはその変化に最適なカードなのです。
◆視聴スタイルの変化:配信・SNSが作る“単推しヒーロー”文化
配信サービスの同時展開により、ヒーローの視聴方法はテレビからスマホへ移行。
さらにSNSはシーン切り抜きや名台詞を拡散し、作品=時系列視聴ではなくキャラ単位のコンテンツ消費へと傾きました。
PROJECT R.E.D.はこの流れを踏まえ、1人のヒーローの背景・成長・感情へ深く迫るスタイルを採用。長期的に物語を追うファン、沼落ち層を取り込む狙いが見えます。
◆ファンが注目すべきポイント
- オリジナルのDNA──蒸着・宇宙警察の要素はどこまで継承されるか
- 映像技術の更新──LEDステージ×リアルスーツのハイブリッド
- ヒーロー像の変化──孤独・葛藤・責任の描写が主軸に
◆まとめ:特撮“赤”の時代が始まる
スーパー戦隊という文化遺産が幕を閉じる中、PROJECT R.E.D.はその魂を「レッドの単独性」へと再定義した挑戦です。第1弾『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』は、懐かしさを核としつつ革新を纏う新時代の象徴。発表直後からファンの間で議論が白熱している点も含め、2025年最重要の特撮プロジェクトとなるでしょう。
