グローバルボーイズグループ・JO1のメンバーである鶴房汐恩(つるぼう・しおん)が、2025年12月31日をもってJO1としての活動を終了することが発表されました。

所属事務所であるLAPONEエンタテインメントが公式サイトを通じて報告。

活動休止期間中も復帰の可能性を含めて協議が続けられていたものの、本人が強い意向を示したことから、この結論に至ったとされています。

◆ 活動休止期間中の協議、そして本人の決断

発表によると、活動休止中の約5ヶ月間、事務所・メンバー・本人の間では活動再開に向けて複数回にわたり話し合いが行われていました。

しかし、その過程で本人から契約ならびに活動終了の強い希望が示されたとのことです。

ファンへの気持ちや、メンバー、関係者への思いを抱えながら熟慮を重ねた結果、今回の決断に至りました。

「ファンの皆さま、メンバー、関係者の皆さまに対しての深い悔悟の念に加え、契約ならびに活動終了の強い意向が示された」と事務所は説明し、鶴房の意志を尊重する姿勢を明確に示しました。

突然の発表となったことについては「深くお詫び申し上げます」とし、引き続きJO1への応援を呼びかけています。

◆ 鶴房汐恩、声明で語った胸中「自分自身を問いただした」

鶴房自身も公式サイトを通じてコメントを発表しました。オンラインカジノの利用が発覚し活動休止となってから約5ヶ月。

ファンに対し、これまで黙していた時間にどのような葛藤があったのかを言葉にしています。

「復帰を待ってくださったJAMの方々には悲しい思いをさせてしまうことは重々承知しています。

ですが、僕自身の中で考え、自分自身を問いただし、気持ちの整理がついたので満了をもって活動を終了する決断に至りました」とコメント。

感謝と謝罪、そして未来への意思が垣間見える言葉です。

◆ JO1とは─国内外から支持されるグローバルボーイズグループ

JO1は、視聴者参加型オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生した11人組グループです。

デビュー後は日本国内に限らずアジア・欧州でも人気を拡大し、2020年代を代表するアーティストとして存在感を強めてきました。

  • 2020年3月4日:1stシングル「PROTOSTAR」でデビュー
  • 2022年:NHK紅白歌合戦に初出場
  • 2025年4月:東京ドーム単独公演を開催(グループ初)

メンバーは豆原一成、川尻蓮、川西拓実、大平祥生、鶴房汐恩、白岩瑠姫、佐藤景瑚、木全翔也、河野純喜、金城碧海、與那城奨の11人。

中でも鶴房はダンスと感情表現豊かなパフォーマンスでファンから愛されてきた存在でした。

◆ 鶴房汐恩の歩みと影響

2000年12月11日生まれ。オーディション時から圧倒的な存在感を放ち、デビュー後はグループ内で安定したパフォーマンスとファンとの距離感の近い発信で支持を獲得。

時に不器用さを見せながらも真っ直ぐな姿勢が魅力とされてきました。

しかし2025年夏、オンラインカジノの利用が発覚し活動を休止。

その後、賭博罪により略式起訴されたことも明らかになりました。

復帰を期待する声は多かったものの、最終的にはグループ卒業という道を選ぶことになりました。

◆ ファンの反応と今後への影響

突然の発表は国内外のファンに衝撃を与えました。

SNSでは「受け止めるしかない」「心の整理がつくまで待つ」「いつか笑顔で戻ってきてほしい」といった声が見られます。

一方で「メンバーへの迷惑」「グループへの影響」を指摘する意見もあり、反応は複雑でもあります。

ただし、今回の発表ではJO1の活動自体は継続すると明言されています。

大規模ライブや音楽リリースの予定など、グループとしての計画は今後も動き続ける見込みです。

11人での活動が終わりを迎えることは事実ですが、JO1が築いてきたブランドやファンダムの熱量が失われるわけではありません。

◆ まとめ──“終了”は終わりではなく、次への一歩

今回の発表は、多くのファンに寂しさと驚きを与えました。

しかし、活動休止期間を経て、本人が長い時間をかけて決断したという点は尊重されるべきものです。

過去の行動を反省し、自分と向き合い、未来を考えた結果の「契約満了での活動終了」。それは決して逃避ではなく、次のステージを目指す選択とも言えます。

グループを離れる鶴房汐恩、そしてこれからも前へ進むJO1。彼らがそれぞれの道で輝き続けることを願ってやみません。