俳優・木村拓哉が主演を務める映画『TOKYOタクシー』(2025年11月21日公開)のプロモーションイベントが、大阪・通天閣前で開催された。イベントには共演の倍賞千恵子、そして名匠・山田洋次監督も登場し、沿道には多くのファンが詰めかけた。
◆ 通天閣前でのサプライズ登場にファン歓喜
「通天閣タクシーセレモニー」と題されたイベントでは、木村拓哉が劇中で使用する“宇佐美タクシー”を自ら運転。助手席に倍賞千恵子を乗せ、夜の通天閣本通商店街へと登場した。その姿に、集まったファンは歓声を上げ、通天閣前は熱気に包まれた。
車を降りた木村と倍賞は、ピンクのカーペットを仲良く腕を組んで歩き、笑顔で手を振るなど、まるで映画のワンシーンのような華やかさ。倍賞は「こんなふうに通天閣を眺めるなんて、信じられません」と感慨深げに語り、「木村さんの運転、もう最高」と笑顔を見せた。
◆ 木村拓哉が見せた“俳優としての本気”
木村は「まさか通天閣本通商店会に宇佐美タクシーでお邪魔させていただくとは思っていませんでした」と語り、商店街の店主らに「ありがとうございました」と感謝を伝えた。彼の誠実な対応と自然体な振る舞いに、地元ファンからは「本当にかっこいい」「映画がますます楽しみ」といった声があがった。
◆ 倍賞千恵子との共演が生む“人生の深み”
倍賞千恵子は84歳にしてもなお現役として活躍する女優。山田洋次監督作品ではおなじみの存在だが、今回の『TOKYOタクシー』でもその存在感は健在だ。木村との共演について「木村さんはとても優しくて頼もしい方。一緒にいて心地いい」と語り、二人の間に流れる穏やかな空気が作品にも反映されていることが伺える。
◆ 映画『TOKYOタクシー』のあらすじと見どころ
本作は、フランス映画『パリタクシー』を原作に、山田洋次監督が日本版としてリメイクしたヒューマンドラマ。木村拓哉演じるタクシー運転手・宇佐美浩二が、娘の学費や生活費に悩む日々を送る中、ある日85歳のマダム・高野すみれ(倍賞千恵子)を葉山の高齢者施設まで送り届ける依頼を受ける。
旅の途中、すみれが「東京の見納めに寄ってみたいところがあるの」と話すことで、二人は東京の名所をめぐる1日の旅に出る。やがて、その短い旅が二人の心に変化をもたらし、人生の意味を見つめ直すきっかけとなる——そんな温かな物語だ。
◆ 山田洋次監督が描く“令和の人間賛歌”
『男はつらいよ』や『家族はつらいよ』シリーズで知られる山田洋次監督は94歳にしてなお第一線で活躍中。「今夜はひときわ通天閣がきれいに見えますね」と語った言葉には、彼の映画哲学と人間への優しさが滲む。昭和・平成・令和と続く日本の変化を背景に、時代を越えて“人の心の温かさ”を描く姿勢は、今も変わらない。
◆ 木村拓哉×倍賞千恵子が紡ぐ“世代を超えた絆”
木村が持つ現代的な感性と、倍賞が醸し出す昭和的な温もり。その対比が、映画全体に深みを与えている。世代を超えた2人の共演は、多くの観客に「親子」「人生」「別れ」など、普遍的なテーマを考えさせるだろう。
◆ 公開情報とまとめ
映画『TOKYOタクシー』は、2025年11月21日より全国ロードショー。木村拓哉、倍賞千恵子、山田洋次監督という豪華タッグによって贈られる、令和を代表するヒューマンドラマに注目が集まっている。
