こんにちは、もねです。

学校からの通知表を見たり、周りの子どもたちと比べて「うちの子、勉強についていけていないかも……」と不安になることはありませんか?

漢字の読み書きや文章題が苦手だったり、特定の生きづらさを抱えていたりすると、親としてはどうしても将来のことが心配になってしまうものですよね。

でも、子どもの本当の価値や素晴らしい才能は、決して学校のテストの点数だけで測れるものではありません。
今回は、我が家の息子のエピソードを交えながら、子どもの中にある「目に見えない才能」に気づき、親自身の心をふっと軽くするための視点についてお話しします。

迷子のおばあちゃんたちを案内した、ある日の息子の話

先日、中学生の息子が道を歩いていたときのことです。
8人ほどのおばあちゃんグループから、「このお寺、どこにありますか?」と声をかけられたそうです。

息子はすぐに自分のスマホで調べ、距離が近かったこともあって「一緒に行きましょうか」と、そのままお寺まで案内することにしました。

その道中、グループの中のお一人が少し歩き疲れた様子で、しんどそうにされているのに気づいたそうです。
すると息子は、誰に言われるでもなく自然に手を引いたり、背中をさすったりしながら、相手のペースに合わせてゆっくりと一緒に歩いたといいます。
後ろを歩いていた他のおばあちゃんたちが、「すごい中学生やなぁ」と感心して囁き合っているのが聞こえたそうです。

無事にお寺に着くと、「お礼に何でも好きな飲み物買い!」と言って自販機の前に連れて行ってくださったそうですが、息子は遠慮して、いちばん控えめなお水を選んだとのことでした。

家に帰ってからその話を聞いた私は、思わず「あなた、すごい徳を積んだわねぇ」と声をかけました。

けれど、息子は「そんなつもりない」とぽつり。
彼にとっては、誰かを助けることも、疲れた人を気遣うことも、特別なことではなく「当たり前のこと」だったようです。

テストの点数では測れない「その子だけの才能」

実は、私の息子には少し特性があります。
理数系の科目は得意なのですが、言葉の読み書きや文章問題はとても苦手で、学校でも日々きめ細かなフォローをしていただいている状態です。

数字の評価だけを見れば、ハラハラしてしまう瞬間がないわけではありません。
けれど、日々の息子の姿を見ていると、訪問看護師としての視点からも、一人の母親としての視点からも、深く考えさせられることがあります。

1. 誰かをホッとさせる空気感

息子は昔から、不思議なほど年上の方に可愛がられる特性があります。
スーパーの警備員さんと仲良くなってお年玉をいただいたり、旅先のホテルで言葉の通じない海外の方とハグをしてお別れしたり。

「孫よりも孫みたい」と言っていただくことも珍しくありません。
この、人を自然と安心させる空気感は、どれだけ勉強をしても身につくものではない、彼だけの特別な才能だと感じています。

2. 評価を求めない、本当の優しさ

誰かに褒められたいからやるのではなく、誰かに認められたいから親切にするのでもない。
困っている人が目の前にいるから、ただ自然に手を差し伸べる。
こうした見返りを求めない優しさは、大人が頭で考えてやろうとしても、なかなか真似できるものではありません。

3. 弱者にそっと寄り添える感性

歩くのが遅れている人に気づき、そっと背中に手を添えて歩調を合わせる。
それは、相手の痛みやしんどさを想像できる高い感受性があるからこそできることです。

こうした感性は、これからの長い人生を生きていく上で、間違いなく彼を支える大きな強みになると信じています。

「できないこと」よりも「すでにある良さ」に目を向ける

私たちはどうしても、学校や社会が定めた「評価の基準」に子どもを当てはめ、足りない部分ばかりを埋めようとして消耗してしまいがちです。

「もっと勉強させなきゃ」「周りと同じようにできるようにしなきゃ」と、焦ってしまうこともあるかもしれません。

けれど、子どもの中に眠っている本当に大切な宝物は、目に見える点数や通知表の数字以外のところに、たくさん隠れているのだと思います。
誰かを笑顔にする力、場を和ませる力、そっと寄り添う力。
それらもすべて、その子が持って生まれた立派な才能です。

完璧な子どもなんていませんし、完璧な親である必要もありません。
まずは、目の前にいる我が子がすでに持っている「優しさ」や「良さ」を見つめ、それをそのまま認めてあげることから始めてみませんか。

親がその子のありのままを愛おしいと思えたとき、子どもの心にも、そして親自身の心にも、優しい余白が生まれるような気がしています。

誰かに褒められるためじゃなく、自然に人に優しくできること。
その温かさは、巡り巡ってきっと誰かの心を救い、自分自身をも守ってくれるはずです。
焦らず、その子のペースで、持っている良さを大切に育んでいけたら素敵ですね。

もね🌺