こんにちは、もねです。

日々の仕事や家族のケア、そして目まぐるしく変わる環境の中で、知らず知らずのうちに心がパンパンになってしまうことはありませんか?

「自分がしっかりしなきゃ」「これからやることが山積みだな」と先のことを考えていると、頭のなかが不安や焦りでいっぱいになってしまうこともありますよね。

先日、私自身の暮らしの中でも、そんなふうに少し心が張り詰めそうになる出来事がありました。
けれど、そこで出会った見知らぬ人たちの温かさに、私自身が深く救われる経験をしたのです。

今回は、訪問看護の現場でもよく感じる「心が消耗しているときの処方箋」について、その日のエピソードを交えながらお話ししたいと思います。

この記事が、毎日をがんばるあなたの心をふっと緩めるきっかけになれば嬉しいです。

頭のなかが「これからどうしよう」で埋め尽くされるとき

先日、高齢の母の付き添いで総合病院へ行ってきました。
その日は母の手術日を決めたり、たくさんの術前検査を受けたり、看護師さんからこれからの説明を受けたりと、慌ただしい時間が流れていました。

診察を待つ間、私の頭のなかはこれからの仕事の調整や家庭のことなど、「あれもこれも考えなきゃ」と、先のことでぼんやりと埋め尽くされていたのです。
さらに、検査結果もあまり良いものではなかったため、なおさら気持ちが内側に向いていたのかもしれません。

そんなふうに、人は大きな決断や課題を前にすると、視野が狭くなって周りが見えなくなってしまうことがありますよね。
それだけ目の前の状況に一生懸命に向き合っている証拠でもあるのです。

心を救ってくれた、見知らぬ誰かのふたつの「肩トントン」

そんな張り詰めた心に、そっと余白をくれたのは、その場にいた名前も知らない方たちの何気ない優しさでした。

病院の勝手が分からず、立ち尽くしていたとき

受付をしてファイルをもらったものの、出し方が分からず待合室でずっと座っていた私たち。
後から来た人がどんどん呼ばれていくのを「あれ?」と思いながら眺めていました。

すると後ろから、肩をトントンと叩かれたのです。
「お節介だったらすみません。そのファイル、あそこのボックスに入れるんですよ」と、優しく教えてくださる方がいました。
慌てて入れに行き無事に呼ばれたとき、張り詰めていた心がすっと軽くなるのを感じました。

混雑する会計待ちで、席が足りなかったとき

診察が終わり、今度は会計待ちのロビーへ。
椅子がほとんど埋まっていたので母を座らせ、私はその横に立っていました。

するとまた、別の方が肩をトントンと叩いて「ここ、座ってください」と席を詰めてくださったのです。
その日、少し疲れていた私の心に、その温かさがいつも以上にじんわりと沁み渡っていきました。

心が消耗しているときに大切にしたい3つのこと

大きなトラブルや、家族のこれからのことを抱えているときこそ、私たちは自分を追い詰めてしまいがちです。

看護の現場でも、家族を支えるあまりご自身がすり減ってしまう方を多く見てきました。
そんなときは、少しだけ視点を変えてみるのがおすすめです。

1. 大きな解決策より、目の前の小さな優しさを受け取る

「問題をすべて解決しなきゃ」と思わなくて大丈夫です。
周りを見渡してみると、誰かがドアを開けてくれたり、声をかけてくれたりするような、小さな優しさが転がっていることがあります。
それを「ありがたいな」と受け取るだけで、心に少しずつ温かいエネルギーが戻ってきます。

2. 一人で抱え込まず、周りに「分からない」と言ってみる

がんばり屋さんほど、すべてを自分一人で完璧にこなそうとしてしまいます。
でも、病院の勝手が分からなかった私のように、時には「分からない」「助けて」というサインを小さく出してみることも大切です。
世の中は、私たちが思うよりもずっと優しい人で溢れているのかもしれません。

3. 自分自身にも、同じくらい優しい視線を向けてあげる

誰かに優しくされて嬉しかったとき、「私もこんなふうに人に優しくありたいな」と感じることがありますよね。
その優しい気持ちを、まずは誰よりもがんばっている「自分自身」に向けてあげてください。

「今日もお疲れ様、よくやってるよ」と、自分で自分の肩をトントンと叩いてあげるような、そんな心の余裕を大切にしたいですね。

人生は何度でも、小さな温もりから整えていける

どんなに大きな問題が目の前に山積みになっていたとしても、私たちの心を救ってくれるのは、いつもこうした何気ない小さな出来事だったりします。

大きな変化を一度に起こそうとしなくて大丈夫です。
今日触れた温かさを大切にしながら、ゆっくりと自分のペースで歩んでいきましょう。

あなたの人生は、今ここから、いくらでも心地よい形に整えていくことができます。

大きなことじゃなくても、小さな優しさが人の心を救う。
まずは、がんばっているあなた自身に、一番の優しさを届けてあげてくださいね。

もね🌺