こんにちは もねです。
日々の仕事や暮らしの中で、「あの時、別の選択をしていたらどうなっていただろう」と、ふと立ち止まってしまうことはありませんか。
働き方を変えたいけれど一歩が出ないときや、人間関係に疲れて心を閉ざしてしまいそうなとき、私たちはどうしても「失敗したくない」と思ってしまうものです。
この記事では、私が訪問看護の現場で出会ったある大切なエピソードを通して、心が少しだけ軽くなる「一歩の踏み出し方」についてお届けします。
「人生の最後に残るもの」について考えていたとき、ふと思い出したことがありました。
人は、やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が深く、そして長く心に残り続けることがあるようです。
以前、私が訪問に伺っていたある若い女性の患者さんが、その大切な本質を教えてくれたことがありました。
彼女は様々な理由から、学校にはあまり通えていなかったそうです。
だからこそ、「成人式だけは行ってみたい」という強い願いを心に秘めておられました。
けれど、そこに向かうまでには、言葉にできないほどの大きな葛藤があったのだと感じています。
久しぶりに人に会うことへの不安や、「周りからどう思われるだろう」「ちゃんと馴染めるのかな」という怖さ。
いくつもの迷いの中で、彼女がはっきりと口にされた言葉が、今でも私の胸に深く印象に残っています。
「行かなくて後悔するより、せっかくなら行って後悔したいんです!」
まだお若い彼女が、自分自身の心とまっすぐに向き合い、その選択を選び取ろうとする姿に、私は物事の本質をちゃんと見ておられるのだなと、深く心を動かされたのを覚えています。
成人式が終わったあと、再び彼女のもとへ訪問に伺いました。
ドアを開けた彼女は、本当に嬉しそうな笑顔で、こう話してくださいました。
「すごく楽しかったんです。久しぶりに友達とたくさん話せました。勇気を出して行ってみて、本当によかったです」
行く前は、きっと何度も夜を徹して悩まれたことと思います。
けれど、勇気を出して一歩を踏み出したことで、それまで彼女を覆っていた見えない壁が少しだけ取り払われ、目の前の景色が優しく広がったのかもしれません。
そこからまた、新しい人間関係が緩やかに始まり、今でもその時に再会したお友達と交流が続いているそうです。
人生は、勇気を出したからといって、すべてが必ずうまくいくとは限りません。
思った通りにいかないことも、時にはあるかもしれません。
けれど、迷いながらも「やってみた」という確かな経験は、他の誰にも奪われないあなた自身の強みとして、心の中に残り続けます。
新しい働き方や生き方を選ぼうとするときに不安を感じるのは、あなたがそれだけ自分の人生を真剣に生きようとしているから。
怖さを無理に消そうとせず、「それだけ大切な一歩なんだね」と、まずは自分の気持ちをそのまま受け止めてあげるのが良いかもしれません。
誰の人生にも、立ち止まってしまう時期や、心が消耗してしまう瞬間はあります。
一気に大きく変わろうとする必要はありません。
周囲の専門家や信頼できる人と相談しながら、自分の歩幅で少しずつ選択肢を増やしていくことが、人生を整えることへと繋がっていきます。
人生は、何度でもやり直すことができます。
一歩を踏み出した人にだけ見える、新しくて優しい景色が、きっとあなたの前にも待っています。
もね🌺
